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◇虹の橋(原作者不明) |
天国の、ほんの少し手前に「虹の橋」と呼ばれるところがあります。
この地上にいる誰かと愛し合っていた動物は、
死ぬとそこへ行きます。
そこには草地や丘があり、彼らはみんなで走り回って遊びます。
食べ物も水もたっぷりあって、お陽さまはふりそそぎ
みんな暖かくて幸せです。
病気だった子も年老いていた子も、
みんな元気を取り戻し
元のからだを取り戻します。
…まるで過ぎた日の夢のように。
みんな幸せで満ち足りているけれど、
ひとつだけ不満があります。
それは自分にとって特別な誰か…
のこしてきてしまった誰かが…
ここにいない寂しさのこと…。
動物たちは、みんな一緒に走り回って遊んでいます。
でも、ある日…
その中の1匹が突然立ち止まり、遠くを見つめます。
その瞳はきらきら輝き、
からだは喜びに震えはじめます。
突然その子はみんなから離れ、緑の草の上を走りはじめます。
早く、それは早く、
飛ぶように。
あなたを見つけたのです。
あなたとあなたの友は、再会の喜びに固く抱き合います。
そしてもう二度と離れたりはしないのです。
幸福のキスがあなたの顔に降りそそぎ、
あなたの両手は愛する友を優しく愛撫します。
そしてあなたは信頼あふれる友の瞳をもう一度のぞき込むのです。
あなたの人生から長い間失われていたけれど
その心からは一日も消えた事のなかったその瞳を。
それからあなたたちは、
一緒に「虹の橋」を渡っていくのです…。
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